脳梗塞と脳卒中の違いについて

「脳梗塞と脳卒中はどう違うのか」という疑問は、「野球とプロ野球はどう違うのか」という疑問に似ています。

プロ野球が野球という大きな枠の中にある、というのと同じように、脳梗塞は脳卒中という大きな枠の中にある症状のひとつです。

そもそも脳卒中とは、何らかの状態で脳の血管に異常が生じて、それにより脳細胞に悪影響を与えてしまう病気すべてを指す言葉です。
医学的には「脳血管障害」といわれます。

脳卒中という総称の中には「脳梗塞」「脳出血(脳内出血)」「くも膜下出血」という3つの病気が存在します。

脳梗塞は、先ほどもご説明したとおり、脳の血管が血栓などで「詰まる」病気を指します。

これに対して脳出血・くも膜下出血は、脳の血管が「破れる」病気です。

脳出血は脳の中にある血管が破れて出血し、それが脳の中で固まって血のかたまり(血腫)を作るというもの。

くも膜下出血は、脳の表面にある太い動脈が破れ、脳の表面を包む「軟膜」の上にある「くも膜」にその出血が広がってしまうものです。

これらの脳卒中症状の中でもっとも数が多いのは脳梗塞となっており、脳卒中全体の6~7割を占めています。

しかしかつては、脳卒中といえばそのほとんどが脳出血、という時代もありました。

脳卒中の代表的な症状が脳出血から脳梗塞に移っていったのは、欧米化した食生活など、生活習慣の変化が主な原因ではないかと考えられています。